■2019年10月17日(木) 北村智恵先生 公開講座 《一般の方も入場可》
シ ョ パ ン の 「 ソ ナ タ 」 観
― ショパンにとってソナタとは何だったのか ―
「不協和音をもって始まり、不協和音を通って不協和音に終わる。しかもこの曲でさえ何という多くの美を持っていることだろう!」出版されたショパンのソナタ(op.35)に対してこのように評価しているシューマンでさえ、「ただ、この曲をソナタと呼ぶ考えは、冗談ならずとも気まぐれである。なぜかというと、ショパンは、彼の常規を逸した四人の息子達を一緒に括りつけて、許可されない所を当局の目を晦まして無理やり通そうとしているからである。」と非難しました。
ところが裏返せば、シューマンのこの非難こそ、ショパンの試みが大成功であったことを物語っていると思います。ショパンの「ソナタ」観、「芸術」観の視点、原点が「独創性」「独自性」にあるということ、とりわけソナタに対する他者との考え方の違いを、前回(2018)は第1番全楽章を中心に第2番の第1楽章まで分析しましたが、今回(2019)は第2番と第3番を中心に分析し、ショパンが試み、問いかけた「ソナタ」の在り方への理解を深めたいと思います。
日時: 2019年10月17日(木) 18:30~
場所: カワイ梅田コンサートサロン『ジュエ』
料金: 会員無料 一般2,000円 学生1,000円
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